ホットランナー工法Hot Runner Molding System
当社では自動車用部品に搭載される樹脂部品の成形に、廃棄物が大幅に削減できる「ホットランナー工法」を積極的に採用しています。コールドランナー工法と呼ばれる従来の成形工法では、樹脂素材を溶解して金型で冷やし固める際に、金型の通り道に不要樹脂が必ず発生します。これに対し、「ホットランナー工法」はこの不要樹脂が発生しません。
自動車用の樹脂部品には高温など過酷な動作環境に耐えうるスーパーエンジニアリングプラスチックが採用されます。このプラスチックは一般的な樹脂部品に比べて高度な成形技術が求められますが、当社はこれまで培った生産技術を活かし、自動車用電動モータや電動パワーステアリングなどに内蔵される部品など、スーパーエンジニアリングプラスチックを使用する樹脂部品にも「ホットランナー工法」を採用しています。これにより、年間約400t相当(2024年 当社生産規模より算出)の不要樹脂を抑制できることとなり、省資源化に大きく貢献しています。
コールドランナー工法では生産中に必ず発生する不要樹脂(破線部)を、ホットランナー工法では抑制できる。
ホットランナー工法にて製造している製品の一例(左:電動モータ / 右:電動パワーステアリング)